2017年3月5日日曜日

東京ジビエめぐり旅 ~Child Issue Seminar編~

3部に渡った東京ジビエ旅記事もこれが最後です!!

最後は「Child Issue Seminar」編です!
チャイルドイシューセミナーと読みます。

今回のテーマは「教育」「子ども」なのでこれまでとはガラッと内容は異なりますが、うまく伝われば嬉しいです。ジビエは登場しません。
タイトルは「ジビエ」ですが!

第1部:東京ジビエめぐり旅 ~ジビエ編~
第2部:東京ジビエめぐり旅 ~ジビエ以外編~

このブログで普段書いている「ジビエ」「狩猟」「地域おこし協力隊」「鳥取県琴浦町」のどれにも当てはまっていないテーマやん。
って思う方もいますので、なぜ今回「教育」「子ども」といったテーマのことを書くのかというところからお伝えしたいと思います!(経歴は飛ばし読みOK)

※人権侵害がないよう最大限注意を払い書かせていただきました。


経歴
ちょっと貧乏だけど特段それを実感することなく育った僕は、公立の小中高を卒業し、一浪して国立大学に進学。大学時代は「サークル(部活)」&「ボランティア」にのめり込み勉強そっちのけで課外活動の日々を送っていました(たぶん学内No.1でボランティアしてた)。3つ所属したサークル(部活)のうち2つはボランティア関係のサークルでそれ以外にも小学校・公民館などで活動。児童と関わるものが7割くらい。そんな中で感じたことが2つあり、
・ボランティアは面白い。
・僕たち大人は未来を担う子どもたちの力にならなければならない。
でした。
「ボランティアは面白い」はまた今度書くとして、僕たち大人は自分自身が幸せを目指すのはもちろん、自分たちの未来を生きる子どもたちの役に立つこともしていくのが人としての役目なのではないかと思っていました。
当時、そんな中見つけた団体が「NPO法人3keys」さん。児童福祉施設を中心に子どもたちの学習支援等を行う東京都の団体です。活動内容を調べたり代表の森山誉恵さん(@3keys_takae)とお会いしお話を聞かせて頂いたりして(当時ほぼアポ無で猛反省)、これまで活動報告会に参加したり寄付(単発)したりしてました。
そして今回、NPO法人3keysさん主催のセミナー「第14回Child Issue Seminar」の案内が来、タイミングも良かったので行ってきたのが流れです。


お待たせしました。ここからは「Child Issue Seminar」とは?です。

Child Issue Seminarとは

「Child Issue Seminar(チャイルドイシューセミナー)」はNPO法人3keysさん(後ほど説明)が主催しているセミナーです。
日本の社会の中で今子どもたちはどういう状況なのか、何が課題で何が必要とされているのかを連続講座で考えていくというものです。子どもたちと普段接していない人にとっても気楽に参加できる、参加したいと思える、そんなセミナー作りを目指されています。

2013年からスタートし、今回は第14回目。
毎回ゲスト講師やテーマが異なります。

これまでは…
・花まる学習会代表 高濱正伸さん
・ライフネット生命CEO 出口治明さん
・元文部科学副大臣 鈴木寛さん
・乙武洋匡さん
などバラエティーに富んだメンバーで開催されていました。

今回のテーマは「自殺」と「LGBT」。
国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター前所長 村明子さん
NPO法人ReBit代表理事 薬師実芳さん
をゲスト講師に開催されました。


NPO法人3keysって?
NPO法人3keys:http://3keys.jp/より。

NPO法人3keys…生まれ育った環境に関係なく、すべての子どもたちが安心・安全に暮らせる社会を目指して、子どもたちの権利保障、社会保障活動を行う団体。名前の由来は「きっかけ」「きづき」「きぼう」の3つの「キ(ー)」(鍵)を届けたいという気持ちから。活動は、家庭の事情等で児童福祉施設で暮らす子どもたちに家庭教師の派遣、10代の困りごと相談を受けるサイト「Mex(ミークス)」の立上げと運営、(本を売るなら♪でおなじみの)ブックオフと連携した古本を活用した寄付「BOOK FOR KIDS」、様々な研修会やネットでの情報発信などなど多数。


BOOK FOR KIDSり。

「Mex」より。
現在は東京版のみだが2017年6月から全国版スタート。
詳しくは後ほど記載。
ハフィントンポストの紹介記事。

ここからは今回のセミナーの内容です。


第14回Child Issue Seminar

日本社会における子どもたちの状況や解決しなければならない問題などを学ぶ「Child Issue Seminar」。
今回のゲスト講師は2名。国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター前所長の村明子さん、
NPO法人Re:Bit代表理事の薬師実芳さんでした。

まずは村さんから。

村明子さん

http://www.showcase-tv.com/corporate/csr/befrienders-jpn/り転載。
国際ビフレンダーズ東京自殺防止センター」前所長。
年間1万人の子どもたちや若者の「死にたい」の声と向き合い、自殺防止に取り組む。

【感想】
「「もう死にたい」と言われたらどう向き合いますか?」

年中無休の自殺防止センターの電話相談(03-5286-9090)では「もう死にたい」「もう消えてしまいたい」そんな声が一日に30件も届きます。中には首吊りロープをセットした状態でその隣で電話をするという人も。
そんな声に村さんがすることとしないこと。

[すること]↓
・「今死にたいですか」と率直に問う。
・相談者の感情や決定を否定せず尊重。
・死にたい思いを安心して話せるようサポート。

[しないこと]↓
・「死なないで」の言葉かけ。
・大人目線での解決案や意見の押し付け。
・「今は我慢するとき」の言葉かけ。

①「今死にたいですか」と率直に問う。
相談を受ける私たちが本題と向き合う姿勢を示します。
②相談者の感情や決定を否定せず尊重。
相談者の気持ちに寄り添うこと、そして答えはその人自身が持っているからそれを肯定します。
③死にたい思いを安心して話せるようサポート。
目線を合わせる。孤独にしない・孤独感を持たせない。
④「死なないで」は言わない。
逆に追い詰められます。かつてはこういう声かけもしていたが効果はなく逆効果だった。
⑤大人目線での解決案や意見の押し付けはしない。
必要なのは気持ちに寄り添ってくれる人・不安や悩みを聞いてくれる人の存在。
⑥「今は我慢するとき」は言わない。
問題なのは「今」。今に向き合う・寄り添う。

電話相談は子どもが多いイメージですが、実は30~50代が50%。
年度が変わる前の3月に自殺が多い。
そして日本人の4人に1人は本気で死にたいと考えているのだそう(日本財団自殺意識調査2016)。

身近なものとして「自殺」について考えてみませんか。




薬師実芳さん
「NPO法人Re:Bit」:http://rebitlgbt.org/より転載。
NPO法人Re:Bit」代表理事。
「LGBT」であってもなくても子どもたちにとって居心地良い社会の実現を目指す。


【感想】
「今日からできること~LGBTの子どもと向き合うために~」

・NPO法人Re:Bitの3つの事業
①LGBT教育
学校など教育現場でのLGBT普及活動。
②LGBT成人式
若者向けのイベント開催。
③LGBT就活
就職活動の支援。人事担当者への研修や、就活生向けウェブメディア運営など。

・LGBTって?
最近よく聞く人も多いのではないでしょうか、この言葉。僕もなんとなくわかっていたけど正確には理解していませんでした。
せっかくなのでこの機会ぜひ覚えていってください。
L→レズビアン。自分の性は「女性」だと自覚しまた恋愛対象が「女性」。
G→ゲイ。自分の性は「男性」だと自覚しまた恋愛対象が「男性」。
B→バイセクシャル。恋愛対象が「女性」「男性」どちらも。両性愛者。
T→トランスジェンダー。からだの性とこころの性が一致しない人。例:見た目は女性だが心は男性。
「LGBT」はこの4つの言葉の頭文字をとったもの。社会ではちんちんついてる人の多くは自分は「男性」だと思い恋愛対象は「女性」。でもそうじゃない人たちもいる。ちんちんあっても男性が好きだったり男とか女とか性に関係なく好きになったりする場合もある。このような「性(セクシャル)」に対しては「少数派(マイノリティ)」である状態です。

・性の4要素
性は4つの要素から成り立っています。
①からだの性:いわゆる見た目の性。
②こころの性:からだは関係なく自分がどの性だと自覚するか
③すきになる性:どの性を恋愛対象とするか
④表現の性:服装や行動、「僕」「私」などの一人称からみる社会的な性。

・LGBTの人数
日本国内でおよそ13人に1人です。これは左利きやAB型といった人数とほぼ同じ割合です。
あなたのまわりに左利きの人はいますか、AB型はいますか。その数だけLGBTもいるということです。

・困りごと
じゃあLGBTであることでの現在の困りごとはなんなのか。
○トイレや制服、着替えなどからだの性で分けられること
○「女(男)らしさ」押し付けや誰もが異性が恋愛対象であるという決めつけ
○いじめにあう
○情報がないことで将来の不安
○就職活動で差別を受ける。
聞いた瞬間は信じられなかったのですが、就活の面接でLGBTをカミングアウトしたら面接途中で帰らされたという経験もいくつもあるそうです。
これらを解決するためNPO法人Re:Bitは日々活動しています。

・自分たちができること
自分たちが誰でもできる活動の一つとして「アライ」というものがあります。
なんかやってみたいけど何したらよいかわからない人は「アライ」になってみましょー。

・「アライ」になる?
「荒井さんになる」でも「洗うの担当になる」でもないですよー。正式名は「ストレートアライ」(straight ally)、は人権や男女の平等化、LGBTの社会運動の支援などを行う異性愛の人々を指す言葉。
自身はLGBTではないが「LGBTを理解しようとする」「LGBTの力になる」という人々。
具体的には、、、
・ホモ、オカマ、レズなどLGBTを差別する言葉を使わない。笑いにしない。
・「彼氏/彼女/夫/妻」ではなく「パートナー」と言う。
・「結婚しろ」「子どもまだ?」など結婚や子育てをしなければならないかのような発言をしない。
・「男なら泣くな」「女だから家事を」など男性/女性を前提としない。
全部は難しくても一つくらい出来そうじゃないですか???



【まとめ】
いかがだったでしょうか?
「子ども×自殺」「子ども×LGBT」で今回ブログを書きました。
僕自身は「本気で自殺」は考えたことなかったし「LGBT」ではないので、当事者とは真の意味で共感しあうことは出来ないかもしれません。でもだからって無視してよい訳ではないし別世界のことだと思わないようにしたい。
「いじめを厳罰化すれば自殺なくなるやん」「トイレ男女一緒にすればLGBTも利用出来るやん」と思ったりもしますがそう単純ではなく、複雑で根深い問題なのだと思います。



「Mex」について
最後に「Mex」(ミークス)について勝手に紹介します(これまた勝手にです、もう今回の記事も全部勝手にです笑)。
Mex(みーくす)は、家族(かぞく)友達(ともだち)・お(かね)勉強(べんきょう)など、(ひと)には()えない「(こま)ったかも」を手助(てだす)けする10(だい)のためのWeb(うぇぶ)サイトです。(公式サイトより)

「Mex」
カテゴリから様々な相談支援サイトへ繋がります。
Mex」より。
このようなカテゴリ検索のほか、住んでる地域から近所の支援団体の検索なども可能。
Mex」より。
親しみやすいデザイン。
四季でTOP画が変わる。これは春ver。ページ上部は冬ver。
ワンタッチでのふりがな機能や検索機能、わかりやすい言葉遣い等様々な工夫が。
また2017年6月から全国版(現在は東京都内対象)でのサービスが開始されます。
募集情報:http://3keys.jp/cat_other/170301/

日頃子どもたちへ支援サービスを提供している全国からの申請を受付中です!!!
気になる方はチェックよろしくお願いします!



以上!
今回の会場の東京スクエアガーデン。
部屋はTwitter Japanさんのセミナールームでした!

次回は「猪肉でロースカツ作って食べた」話です。
作り方も詳しく掲載する予定!!
おたのしみに♪





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